はるか遠い昔、精霊や伝説の怪物が人間のごくそばにいた頃のお話。 とある大国に生まれた皇女は、生まれてから一度も国民の前に姿を見せたことがなかった。 女性の少ないこの地では結婚前の乙女は戦の火種となりうる存在だった為、姫が成人するまで民の前に姿を現してはならないという託宣が下されたという知らせに、国民は素直に納得した。 しかし、子供の気配がまったく無い王城の様子に、幼い姫は実はもう亡くなってしまったのだ、という噂がまことしやかに流れるようになった。 その噂が国内のみならず、近隣諸国の国民にも真実として語られるようになるまで、それほどの時間はかからなかった。
更新:2014/8/23
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